鮫皮おろし

日本の工芸品として珍重されてきた「鮫皮」は、サメやエイの背皮の総称です。‘皮歯(ひし)’と呼ばれる硬いきれいな凸型の粒が表面を覆っていて、目詰まりしにくく、わさびなどをおろすのに最適な鮫皮を厳選し、つくられています。

葉の部分をそぎ落とす

コブをあらく削りとり、たわしなどで洗う。

葉付きの方から「の」の字を描くように、ゆっくりすりおろす。

鮫皮おろしですりおろしたわさびや生姜などの薬味を、集めとるのに丁度良い、いわゆる「薬味はけ」です。適度な弾力があって、先が割れた竹製のスクレーパーは、おろした薬味を集めるのに便利。

使い終わったら、台所洗剤でさっと洗い流し、ビニールなどには入れず、よく乾燥させて保管して下さい。

きめ細かく、粘りがあるクリーム状になったら、美味しくおろせた証拠です。

鮫皮でおろした生わさびは、「香り」「辛み」「甘み」がしっかり感じられます。茶碗にご飯を盛って、かつお節をたっぷりかけ、鮫皮でおろしたわさびを乗っけて醤油をたらせば、最高に美味しい「わさび丼」の完成です。

いつもの蕎麦やお刺身も、おろしたてのわさびを添えれば、一気にランクアップ。高級感のある食卓に変わります。